マッハ3で天空ズキューン! どうやって? XB-70「ヴァルキリー」飛んだら人類最後とは

最初の東京オリンピックが開催された1964年、巨大な超音速機が初飛行しました。まるでビッグな白鳥のようなその飛行機は、アメリカの核戦略の一端を担うべく生まれた死の鳥。しかし、その核戦略自体の大転換で試作のみで終わりました。

コスパに優れた弾道ミサイルに惨敗

 当時の最新技術と莫大な予算を使って開発されたXB-70ですが、実は初飛行前から開発計画自体に疑問符が付けられていました。理由は膨大な開発予算を必要としたこと、そして他分野の兵器の技術革新でした。XB-70は核兵器を搭載した戦略爆撃機として開発されましたが、1960年代頃からは同じ核兵力として弾道ミサイルが注目されるようになります。

弾道ミサイルが高速・長射程で核弾頭をピンポイントで目標に着弾させられるようになると、いくらXB-70がマッハ3で長距離を飛べるといっても、費用対効果(コストパフォーマンス)では弾道ミサイルに太刀打ちできません。ゆえに、当時のアメリカ政府は初飛行前から開発計画の縮小を決めており、XB-70は結局2機作られただけで終わりました。

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現存する唯一のXB-70試作1号機は、オハイオ州デイトンにあるアメリカ空軍博物館に展示されている(布留川 司撮影)。

 その後、2号機は1966(昭和41)年6月8日に宣伝用映像の撮影中に空中接触事故を起こして墜落。残った1号機は軍用機開発としての任を解かれて、NASAに移管されて超音速旅客機の研究開発用として1969(昭和44)年まで飛行を続けました。

 そして現在、現存する唯一のXB-70の1号機は、オハイオ州デイトンにある空軍博物館に展示されています。機体は屋内に展示されており、非常に良い状態が維持されています。もう、この巨大な白い軍用機が飛ぶことは二度とありませんが、その規格外な超音速機の姿を見ると、軍の要求に何とかして応えようとしたノースアメリカン社の航空技術士たちのロマンを感じることができます。

【了】

【見たことある?】XB-70のコックピット内部&空気取り入れ口ほか

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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コメント

1件のコメント

  1. なにが人類最後だったのかはっきり分からんかった。もっと最初に分かりすく説明しろ。見出し詐欺師

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