デカすぎて困る? 海上自衛隊「イージス・システム搭載艦」の“ドックどうすんの”問題

海上自衛隊に配備が計画されている「イージス・システム搭載艦」は、従来のイージス艦とは一線を画す巨大艦となるため、就役後も修繕できる場所は限られるとか。しかも日本海側に配備した場合は、問題がより顕著になりそうです。

護衛艦の建造を行える民間企業は2社のみ

 まず、日本で水上戦闘艦艇の新造が行えるのは、JMU(ジャパンマリンユナイテッド)と三菱重工業グループだけとなります。基本的に建造した造船所が修繕も担うことになりますが、配備先の関係から近場のヤードに入ることも多いです。両者ともイージス艦の建造と修繕を行った経験があるため、「イージス・システム搭載艦」を受け入れることは可能でしょう。

Large 20220929 01
JMU磯子工場のドック。護衛艦「いずも」が入渠しているのが見える(深水千翔撮影)。

 JMUで艦船の修繕を行っているのは横浜事業所(磯子工場・鶴見工場)、舞鶴事業所、呉事業所、そして因島事業所です。このうち舞鶴事業所と鶴見工場のドックはスペックが足りず、「イージス・システム搭載艦」を入渠させることはできません。

 そのため、長さ210m、幅40mという大型の艦船を受け入れられるのは磯子工場、呉事業所、因島事業所の3か所となります。磯子工場では近年、「まや」と「はぐろ」を建造するだけでなく、横須賀基地を拠点とする「きりしま」の修繕も手掛けていることから、実績としては十分です。

 もうひとつは三菱重工グループですが、神戸造船所は潜水艦を専門としており、下関造船所と三菱重工マリタイムシステムズ(旧三井E&S造船玉野艦船工場)は修繕ドックの規模が足りないため、同社で「イージス・システム搭載艦」の入渠を受け入れられるのは、イージス艦の新造実績がある長崎造船所と修繕専門ヤードの横浜製作所の2か所になります。

【写真】入れるサイズだけど入れない東京湾内の造船所ドックほか

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号