首都高の“ぶつ切り橋”まさかの「本線」に活用 運用停止から24年 老朽化の羽田トンネル対策案

上りは「橋」、下りは「トンネル」に

 首都高としても、何かのとき迂回路になり得ることから、橋を残しており、羽田トンネルの大規模更新が取りざたされた当初から、迂回路としての活用が検討されました。

 将来的に、羽田トンネル前後は上下線で大きく異なるルートを取るようになるといいます。上り線が「橋」、下り線が「トンネル」になるのです。

 まずは可動橋を上り線の迂回路として活用。これによって空いたトンネルの片側を活用して大規模更新工事を進めていくことになるといいます。その後、上り線の迂回路は恒久的な本線となる見込みです。

 最終的にトンネルは、片側を下り本線、もう片側は、トンネル南側の空港西出口へのランプとして活用するとのこと。

「下り線は、トンネルの先に空港西出口があり、大規模な改変は難しいことから、いまあるトンネルを活用します」(前田社長)

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首都高速道路の前田信弘社長。9月26日会見(中島洋平撮影)。

 もちろん、可動橋はもとが1車線のランプ橋であることから、橋桁を付け替えて2車線のものとするのが前提だと、計画・環境部長の渡邊良一さんは話します。24年を経た橋脚が、それに耐えられるかどうかは、これから確認していくとのこと。

「トンネル含め、いまあるものを生かして大規模更新を進めていくことは、技術的にチャレンジングな取り組みになる」。渡邊さんはこう話します。

【了】

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