「軽井沢事故と変わらない」富士山の観光バス横転事故 危険な道がバスの定番ルートに

富士山麓の「ふじあざみライン」で発生した観光バスの横転事故。その背景を取材していくと、2016年の「軽井沢スキーバス事故」と同じ構図が見えてきました。ドライバーは、そのルートを選ばざるを得なかった事情があります。

のり面への乗り上げは複合原因か?

 事故を起こしたバスは2017年製の三菱ふそう「エアロクイーン」のマニュアル車でした。

「あの手の急勾配の道を乗り切るためには、ギアをひんぱんに切り替えなければならないが、力量が必要。しかし、バスはコンピュータ制御されているので、エンジンとの回転数が合わないと警告音が鳴って、エンジン保護のためにギアが入らない。下り坂でブレーキの利きが悪くなった状態で変速しようとしてギアを抜いてしまうと、回転数を合わせられずにニュートラルで走り続けることになる。それは慌てますよ」(バス運行管理者)

 事故の直接原因はフットブレーキを多用したことによるベーパーロック現象ではないか、という見方が有力です。それだけだったのでしょうか。

 あざみラインを走ったことのない26歳の運転手という点から、こういう見方もしています。

「若い子は排気ブレーキを止めるために使おうとする。スピードを落とすために排気ブレーキを使うと、クルマの動きがぎくしゃくして、乗客が揺さぶられてしまう。ちょうどいいギア比で軽く排気ブレーキをかけることができない」(同)

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エアロクィーンの運転席。写真は2019年モデル(中島洋平撮影)。

 排気ブレーキを避ける理由は、ほかにもあると言います。

「運転士は乗り心地をいちばん気にします。クラッチミスしてガリガリガリってやろうものなら、お客さんどう思っているんだろうって、いつまでも気になる。だから、フットブレーキに頼る傾向がふだんから続いて、排気ブレーキを使わない習慣がついてしまう」(同)

【地図】現場のすごい「クネクネ道路」っぷり

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コメント

1件のコメント

  1. 通行料が大幅に値上げされたなら、バスツアーも料金を改定せざるを得ないです。船もバスも安くて安全は、通用しないです。会社の負担を運転手さんだけに押し付けるやり方は、完全に間違っています。

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