「韓流ジャベリン」撃ってみた! 韓国軍兵士も語った“撃つ”と“使う”の決定的な差とは?
ミサイル撃ってわかった戦車の必要性
しかし、これによって「レイボルト」や「ジャベリン」が戦車を始めとした戦闘車両や戦場に対して有効であるともいえません。
実際、筆者の前にシミュレーターを試した外国の軍関係者は、ミサイルのセンサーの認識能力と目標が偽装した場合の条件を試すために、シミュレーターでより難しい状況をリクエスト。画像誘導方式ゆえに偽装などの遮蔽物がある場合の攻撃には制約が発生し、そのときの攻撃手順はより複雑になるようでした。筆者が見事命中させたシミュレーションは、文字通り基本的な操作方法とミサイルのデモンストレーションでしかなかったのです。
前出の「レイボルト」の感想を話してくれた韓国軍兵士も、「このミサイルの訓練には約3か月が必要。私は現在の任務には1年ほど就いています」と話しました。ミサイル自体の操作は簡単でも、それを戦力になるよう使いこなすには相応の訓練が必要だといえるでしょう。
ウクライナ侵攻での「ジャベリン」の活躍によって、日本国内でも戦車不要論とより低コストのミサイル配備論が財務省などから出て、一部で話題となりました。
たしかに現代の対戦車ミサイルは高性能で有効な兵器です。しかし、それはすべての兵器に勝る“ゲームチェンジャー”的なものでは決してありません。「レイボルト」を運用する韓国陸軍も、このミサイルとは別に約2400両の戦車、約5400両/門の各種野砲、約2800両の装甲車両を有しており、総兵力はおよそ56万人にも及びます。
いかに高性能な対戦車ミサイルが配備されていたとしても、それ単体では脆弱であり、様々な車両や兵器と組み合わせて互いの弱点を補って初めて、安全保障上の防衛力として機能してくれるのだと、「レイボルト」の射撃シミュレーターを操ってみて改めて実感しました。
【了】
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info
戦車不要論というか、戦うべきロシアの第一線級の戦車が消滅したからね。少なくともウクライナ戦以前よりは北海道の機甲部隊の必要性は低下してる。
南西諸島でどれだけ戦車が活躍できるか、スネーク島みたいに戦車・装甲車の墓場にならなければいいけど。
あの発泡スチロールみたいなのの必要性は何ですか?陸自のやつにはついてないみたいだけど
あれがあるとマッチョ感がでるのです。陸自は予算がないためつけてません。
海外来賓を招いて性能をアピール使用として目標とはかけ離れた民家の近くに落ちた有名なエピソードは?
2発を発射すれば必ず1発は目標に命中する?
計算が合いません
2発とも外れる確率はゼロではなく4%です
↑そのとおりです。
例えば当たりが8面、外れ2面のサイコロにおいて、二回振ったときに最低一回は当たりが出る確率を考えましょう。全部の出方は、一回目の10通りに対して二回目もそれぞれ10通りなので100通り。樹形図を考えて、一回目に当たりが出る場合、二回目は何がでてもいいので、8x10通り。一回目に外れが出る場合、二回目は当たりが出なくてはならないので、2x8通り。よって最低一回は当たるのは80+16で96通り。確率としては96%ですね~。そもそも確率の議論をして100%が出てきたら間違ってます。
修正しては?