「北千住の大踏切」は解消されるのか 立体化を難しくする別要因も 足立区の案は

東武伊勢崎線の北千住以南では、とうきょうスカイツリー駅周辺で高架化が進められていますが、「大踏切」のある北千住含め鐘ケ淵までは地平を走ります。ここに立体交差化の話はないのでしょうか。

区は高架化・地下化それぞれで事業費を試算

 東京都足立区に所在する北千住駅は、JR常磐線、東武鉄道伊勢崎線、東京メトロ千代田線と日比谷線、つくばエクスプレス線が乗り入れる一大ターミナル駅です。うち3線は立体交差化されていますが、JRと東武鉄道は地平を走ります。両路線は運行本数も多いため、北千住駅南側にある踏切は「開かずの踏切」となっています。

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北千住駅南側にある「大踏切」を東側から見る。東武伊勢崎線の電車が通過中(小川裕夫撮影)。

 足立区は同踏切を「大踏切」と呼び、区議会が事故防止や渋滞解消といった観点から大踏切の除却を議論しています。しかし鉄道に加え周辺道路も交通量が多く、それは容易ではありません。2018年末には、鉄道の高架化・地下化それぞれの立体交差化にかかる事業費を試算しており、前者は1000億円、後者は3000億円としています(駅舎などの改修費を除く)。

 さて北千住駅から浅草駅方面へと歩いていくと、伊勢崎線は東へと大きくカーブしていきます。線路はカーブ付近から墨堤通り(都道461号)と並行するように走り、隣駅の牛田駅へと到着します。ここまでは徒歩10分前後の距離です。

【地図】北千住「大踏切」の解消案

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コメント

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2件のコメント

  1. 北千住の東口側に東武線増築部分を作り
    東武日比谷線を2面4線にする
    東武のアプローチ線をつくり
    牛田方向に接続

    常磐線を地下化し
    常磐線2面4線のホーム
    現常磐線の直下に作る

  2. 記事では触れられていないですが北側に荒川が流れている関係で、
    仮に地下化にするとなると急勾配を設定しないといけない制約が出てきますからね。

    東武線や日比谷線なら問題ないでしょうが、貨物が通る常磐線はそうとも行かないでしょうし。