もう一つあった自衛隊の“スクランブル”待機、何のため? 「領空・領土侵犯」ではない目的

自衛隊は、領空・領海内への接近・侵犯したときに備えて24時間、スクランブル態勢を整えています。ただこの対応以外にも、もう一つの“緊急発進”に備えていることも。どのようなものなのでしょうか。

共用空港の自衛隊側で並ぶ謎の「航空機」

 自衛隊は、国籍不明の航空機や船舶が、領空・領海内への接近・侵犯したときに備えて24時間、スクランブル態勢を整えています。ただ、実はそのほかに、気づかれにくいものの、もう一つの“緊急発進”に備え、待機していることもあります。

Large 20221207 01
航空自衛隊の「U-125A」(画像:航空自衛隊)。

 それは「遭難事故」に備えた待機です。ある土曜日、航空自衛隊と民間が共用で使う某空港で筆者は、空自側の駐機場に、捜索救難機U-125Aと救難ヘリUH-60Jがペアで並べられているのを見かけました。

 自衛隊といえども平時であれば、土日と祝日は、平日と比べてリソースを縮小させているケースもあります。たとえば、平日の日中は駐機場に保有航空機を並べていても、土休日は格納庫にしまわれている、ということも多いです。

 もし、U-125AとUH-60Jのどちらかだけが駐機場に置かれていれば、休日出勤で整備点検をするためとも想像できます。しかしこのとき2機は、救難隊の格納庫からやや離れて、すぐにエンジンを始動できるであろう場所に並んで置かれていました。

 その日は穏やかな陽気でしたが、船舶や山での遭難はいつ起きるのか分かりません。何度か週末にその空港を利用していましたが、同じように、U-125AとUH-60Jが並んで駐機されているのを見かけています。

 山や河川、海での遭難はまず警察や消防、海上保安庁が対応します。ただ、その共用空港は目の前は海、背後は山が連なる場所に位置しているのが特徴です。そういった点で自衛隊も平素より、遭難事故への対応に警戒を怠っていないのだと窺えました。

【写真】軍民共用空港でも激レア? 那覇空港で繰り広げられる珍作業

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス