世界で売れる韓国K9自走砲“究極の自動化計画”とは ワンオペ砲兵隊ってマジ? 現地で聞いた裏話

最新モデルK9A1 兵士の感想は?

 好調なセールスを記録しているK9ですが、メーカーであるハンファ・エアロスペースは、そのアップグレードも現在、進められているといいます。筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)は2022年9月にソウル近郊で行われた防衛装備展示会「DX KOREA」に行ってきましたが、そこではK9の最新モデル「K9A1」の実物が展示されていました。

 K9A1は2018年より韓国陸軍に配備が始まった最新型です。外見的には従来のK9と大差ないものの、いくつかの新しい装備品が増設されたことで、自走砲としての能力が大きく向上しています。

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射撃姿勢を取るK9自走砲。輸出する際のニックネームは「サンダー」

(布留川 司撮影)。

 K9A1で新しく追加された装備は3つあります。GPSとINS(慣性航法装置)を組み合わせた位置標定装置、砲塔後部のAPU(補助動力装置)、そして車体の前後に搭載された視界確認用のカメラです。これらアップグレードによって、どのような効果が見込めるのか、実際に運用している韓国陸軍の兵士にハナシを聞いてみました。

「GPSとINSを組み合わせた装置を使うと、自車の座標と攻撃目標の位置が直ちにわかるので、K9自体の射撃精度と対応速度が向上しています。また、APUを使えばエンジンを停止した状態での射撃が可能なので、停止時や砲撃陣地に居るときには車両から出る赤外線(排熱)や騒音が抑えられ、敵側に見つかりにくくなりました。前後の監視モニターは基本的に車のバックモニターと同じですが、これによって乗員は車内にいながらすべての作業を行うことが可能です。GPS+INSによる射撃精度の向上と、監視モニターとAPUによる生存性の向上。これがK9A1の特徴です」

【「Unmaned」って書いてある!】現地で公開された無人タイプ「K9A3」のイラスト

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コメント

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1件のコメント

  1. 少数の有人と多数の無人のミックスは今盛んなコンセプトだが、有人がやられたら他の全ての無人が無駄になるのでは?その時はリモートでやりますとか言うなら最初からそうすればいい話だし…人間だけだったら次点の最先任者が引き継ぐわけだけど…すぐに廃れそうな過渡期のアイディアって感じ