アメリカ最新爆撃機B-21ついに披露「ギネス級の金食い虫」らを何とかしたい米空軍の思惑

ノースロップ・グラマンがこのたび新型爆撃機B-21「レイダー」を披露しました。同機はアメリカ空軍が現在運用する3種類の爆撃機のうち2種類の代替用だそう。いまアメリカ空軍が直面する問題とは一体何なのか見てみます。

老朽化が深刻なB-1

 B-2の次に新しいのがB-1「ランサー」です。可変翼を装備したこの機体は、超音速飛行が可能な高い機動性と、相手の防空網をかいくぐる低空進入能力を持っているのが特徴です。ステルス機ではありませんが敵勢力下へ進攻して攻撃を加えることが可能で、航空兵力として攻勢的に運用できる爆撃機といえるでしょう。

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B-1「ランサー」爆撃機。可変翼機構を備えているのが特徴で、大型機としては非常に美しいデザインをしている。しかし、その可変翼は現在の運用コストの上昇にも繋がっている(画像:アメリカ空軍)。

 しかし、可変翼機構を備えた機体は整備作業に手間がかかり、運用コストの高騰だけでなく、機体自体の疲労も深刻化しています。特に2010年代に中東地域を中心に行われた対テロ戦争では、B-1は爆撃機としての長距離・長時間飛ぶことが可能な滞空性能を買われて地上部隊への航空支援で数多くの任務に用いられた結果、多くのB-1がこのときに重整備を必要とするようになり、稼働率の大幅低下を招いてしまいました。

 2020年には配備していた62機のB-1の内、17機を早期退役させることが決定。とはいえ、このとき退役が決まった機体も、その大部分は現役に残る45機の部品取りとして再利用されています。この配備数削減は、運用機数を絞って、B-1全体の運用期間を延長させる、要するにB-1シリーズ全体の延命を図るための措置だったといえるでしょう。

 アメリカ空軍の爆撃機部隊の中で最も数が多いのは約70機が運用中のB-52「ストラトフォートレス」です。この機体の最初のモデルであるB-52Aは1954年に初飛行しており、登場から半世紀以上も経っていることが話題となる超ベテラン機です。もっとも、B-52自体はその後に改良型がいくつも生産されており、現役であるB-52Hは1961年から1963年の間に納入された後期モデルになります。

 さらに、機内パーツや装備品も、定期的な部品交換や能力向上のためアップグレードを受けており、H型自体が生産当時とはまったく異なる機体に生まれ変わっているといってもいいでしょう。

【B-21とB-2の見比べも】アメリカの国家戦略を支える爆撃機トリオたち

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