ついに発売「原付を合法的に『自転車』にする装置」 国内唯一 ある意味“公道最強”な使い勝手
原付にも自転車にもなるペダル付電動バイクを、“法的に”自転車に変える装置がついに発売となりました。原付ナンバープレートを隠し、通行人にも原付でないことがわかる状態にすることで、自転車としての使い勝手も獲得。まさにこれが移動革命かもしれません。
glafitの「モビチェン」発売 開発と法改正の促進を同時並行させた国内唯一の装置
和歌山市に本社を置くグラフィット(glafit)が、2022年12月からモビチェン(モビリティカテゴリーチェンジャー)なる装置の受注を開始しました。ペダル付き電動バイク「GFR-02」の所有者に向けて、登録をしているアドレス宛にメールを配信。希望者から順次、取扱店での取り付けを行います。
GFRシリーズの外見は、14インチタイヤの折りたたみ自転車のような電動バイクです。その車体のナンバープレート取付位置に台座のように取り付ける装置がモビチェン。この装置で、窓のブラインドのようにナンバープレートを覆い隠すと「自転車」になる、という装置です。
グラフィットは2017年にクラウドファンディングを使って先代「GFR-01」を送り出し、電動走行・ペダル走行・電動アシスト走行の3通りが可能なハイブリッドバイクという独自のジャンルを確立しました。後継となる「GFR-02」は、2022年11月から通常販売され、モビチェンはこのナンバー部分に取り付ける装置として開発されました。
同社がモビチェンを開発した経緯は極めて明快です。当初はコンパクトで持ち運び可能。しかも、電欠時に自転車として使える機能性が支持されましたが、道路交通法では「原付」扱い。電欠でペダルだけで走っても、バイクとみなされるため、電動バイクと自転車の両方で使える機能があっても、常に運転者は原付バイクとして乗ることを強いられました。
この体験から同社は、車種区分を切り替えるアイデアが、パーソナルモビリティの“移動革命”につながることを予見。装置の開発と同時に法令改正を関係省庁に働き掛け、国内唯一のモビリティカテゴリーチェンジャーを実現しました。構想から足掛け3年。コロナ禍を経て、ついに市場投入にこぎつけたのです。
コメント