国旗と全然違う!「軍艦旗」なぜバラバラなのか なんだか強そうなガラガラヘビ柄も
英連邦加盟国は似たデザインに
停泊している韓国海軍の補給艦「昭陽」(1万105トン)を観察すると、艦尾に韓国国旗である太極旗が、そして艦首には青地のカントン(左上)に太極と2本の錨を交差させた海軍旗が各々掲げられていました。
インドネシア海軍の艦首旗は、かつてジャワ島に存在したマジャパヒト王国の旗をルーツとする、赤と白のストライプのデザイン。パキスタンは青地に海軍の紋章を中央に置いた旗を国籍旗として使用しています。
一方、オーストラリアやニュージーランド、カナダなどのイギリス連邦(コモンウェルス・レルム)構成国は、白をベースに、カントンに国旗を配置した、通称「ホワイト・エンサイン」が軍艦旗となっています。
オーストラリア海軍のホワイト・エンサインに描かれているコモンウェルス・スターと南十字星は、ブルー・エンサインを基にした国旗と同じ配置ですが、背景の青と星の白が反転しているのが特徴です。
ニュージーランド海軍のホワイト・エンサインも、国旗と同じ配置となっており、赤色の南十字星がフライ(右側)に描かれています。
カナダ海軍はホワイト・エンサインを基に、カントンにカナダ国旗、フライに錨、鷲、海軍の王冠(ネイヴァル・クラウン)が組み合わさったネイビーブルーのエンブレムを置いています。ちなみに同国は2013年に国籍旗と軍艦旗の役割を入れ替えており、それまでは国旗が軍艦旗として使用されていました。
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