最初は木造船!? 極寒の荒波に耐えた歴代の南極観測船 やっぱりすごかった!

日本初の本格的な極地用の砕氷艦「ふじ」

 1965年3月18日に進水した「ふじ」は日本初となる本格的な極地用の砕氷艦でした。艦名は総数44万余通にのぼった応募船名の中から決定。進水式では当時皇太子妃だった、上皇后美智子さまの手によりささえ縄が切られ進水しました。

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名古屋港ガーデンふ頭で展示されている「ふじ」(画像:名古屋港ガーデンふ頭)。

 1965年11月12日に就役しましたが、この船から管轄が海上保安庁から防衛庁(当時)になり、以降は自衛隊が南極観測船の運行を行っています。

 舳先をナタのように落とし、南極海の厚い氷をものともせず進む砕氷機能に加え、3機のヘリコプターに搭載に対応した艦としての機能も併せ持ち、昭和基地近くに接岸しなくてもヘリによる輸送で、基地への物資と人員補給を可能にした高性能艦でした。同艦は計18回行われた南極観測のうち6回しか接岸しておらず、任務遂行能力の高さを証明しています。

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