「新ホーム反対側!」渋谷駅の山手線ホーム生まれ変わる 異例の運休期間 歴史的工事は継続中
2日間の山手線外回り運休を経て、渋谷駅の山手線ホームが大きく変わりました。見慣れた外回りホームを廃止にして内回りと1本化しましたが、工事はまだ続いており、未供用の部分なども残っています。
山手線の風景が変わった!
2023年1月9日の始発より、渋谷駅の山手線ホームが大きく変わりました。7日、8日の2日間、外回り電車を大崎~池袋間で全面運休しての大工事を経て、内・外回りホームが「1本化」されたのです。
「新ホーム反対側!」――外回り電車が渋谷駅に差し掛かる箇所に、このような垂れ幕が掲出されています。これまで外回りは電車の左側にホームがありましたが、9日からは右側のホームを使うようになりました。80年以上にわたり使われた外回りホームの廃止も、運休前から話題になりました。
工事は、外回りの線路を外側に移設し、内回りホームを拡幅する形で行われました。このため運行を完全に停止しないと作業ができません。JR東日本首都圏広報によると、外回りのみとはいえ、山手線を2日間にわたり止めたのは、JR発足以降で最長だったそうです。約4000人の作業員を投入し、緻密なスケジュールを組んで行った工事でした。
運休期間中は並行する埼京線や湘南新宿ラインなどを増発。たとえば山手線ホームのみの高田馬場駅へ接続する西武新宿線へは、埼京線などでいったん池袋へ向かい、動いている内回り電車で南へ戻る形で乗り換えるようアナウンスされていましたが、大きな混乱もなく2日間の工事を終えたようです。
内回りホームを基軸に拡幅された渋谷駅の山手線ホームは、ハチ公口へ通じる階段がホーム端以外にも増設されるなどしています。ただ、ホーム中ほどの中央改札に通じる階段・エスカレーターは未開通のものがあり、中央改札が混雑する旨が案内されています。これら階段・エスカレーターは、1月15日(日)の使用開始だそうです。
なお、今後は山手線ホームの高さを上げる工事も予定されています。時期や列車運休などの詳細は未定だということですが、一連の改良では最後の大きな工事になるということです。
【了】
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