踏切ないのになぜカンカン… 地下鉄トンネルや高架駅でも“あえて使ってます”
高架駅でも聴こえてくる踏切の音
その例が西武鉄道です。同社の駅では、「まもなく、1番線に……」といった列車の接近放送とともに、踏切の音も聴こえてきます。さらに、線路の脇では黄色い回転灯が点灯します。
西武線では、これらセットで「列車進入警報装置」として導入されているのです。このため、前後に踏切のない高架駅でも、カンカンという音が聞こえます。
この音は乗車中も聴こえることがあります。地上駅の前後に踏切がある場合、列車が駅手前の踏切を通過し、カンカンの音が遠くなっていったあと、ホームに差し掛かり、再び音がやや大きく聴こえるケースも。西武鉄道によると、列車進入警報装置の踏切音は、実際の踏切と同じ音源を使用しているのだそう。上のケースで最初に聴こえるのは本当の踏切音、後に聴こえるのは列車進入警報装置の警告音、というわけです。
近年は、列車の接近放送と別に、接近メロディーを採用する鉄道も増えていますが、西武鉄道は「警報音として多くの人がわかりやすい踏切の警報音を使用しています」ということです。
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