課題山積! それでもウ軍にM1「エイブラムス」&「レオパルト2」が待望されたワケ

ウクライナがかねてより希望していたM1「エイブラムス」&「レオパルト2」各主力戦車の、同国への供与が決まりました。課題は山積なのですが、それでもウクライナが同戦車を強く希望した理由を3つ、見ていきます。。

ふたつ目の理由はやはり「強さ」…「最強」が伊達じゃないM1

 ふたつ目は、「レオパルド2」やM1は実績と信頼性があり、性能もロシア戦車より優っていると見積もっているからです。

 実は「レオパルド2」とM1の、出生のきっかけは同じです。1960年代からアメリカと当時の西ドイツは、共同で主力戦車となるKpz70/MBT70開発計画に着手しました。しかし両国の思惑の違いが表面化して計画は頓挫し、1970(昭和45)年から個別に主力戦車を開発することになります。それがアメリカのM1と西ドイツの「レオパルト」のルーツです。

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燃料補給を受けるM1A2「エイブラムス」。燃料補給をいつどこで行うのかは、指揮官の頭痛の種(画像:アメリカ陸軍)。

 M1「エイブラムス」は1979(昭和54)年にアメリカ軍にて採用され、初陣は1991(平成3)年の湾岸戦争です。このときはイラクのT-72などソ連製戦車を相手に、ほとんどワンサイドゲームを演じました。2003(平成15)年のイラク戦争にも派遣され、携帯対戦車火器で集中攻撃され無力化されたこともありますが乗員は無事で、その強靭さを実証しました。生産台数は約1万400両で、使用国はアメリカを入れて9か国となっています。

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