半世紀超の「ジャンボ機」の歴史が完結 「ボーイング747」最後の1機が納入…全世界が注目の”納入式”が圧巻!
最終号機はどんなもの?
今回ロールアウトした747最終号機「N863GT」は、アメリカの貨物専用航空会社、アトラス航空向けの貨物専用機、747-8F。2010年に初飛行した最終派生型で、その先代モデルである「747-400」とくらべ、約5.7mの胴体を大型化するなどの設計変更が図られています。
ボーイング747は、年を追うごとに旅客機としての活躍の場こそ減っているものの、当初より貨物機として使用する想定で設計されたこともあり、世界の貨物航空会社で、いまもなお主力級の活躍をしています。747-8Fも、国内ではNCA(日本貨物航空)が主力機として使用しています。
最終号機「N863GT」は塗装完了直後、「最後の747」を想起させるような特別塗装は実施されていませんでしたが、そののちコクピット下部に、747シリーズの設計を担当したジョー・サッター氏の肖像と747が描かれたイラストのデカールが貼られた姿が確認されています。
今回最終号機が引き渡されることにともなって、ボーイングではこの納入式の様子をライブ配信を実施。納入式では、747最大の顧客であったJALの赤坂祐二社長をはじめ、航空業界のゲストも多く登壇しています。
なお、納入にともなうフェリーフライト(回送運航)はあす実施される予定で、飛行計画では航路で「747」の文字が描かれると発表されています。
【了】
コメント