兵器で最も重視される要素とは? 「レオパルト2」はなぜベストセラー戦車となったのか

ドイツ製戦車「レオパルト2」は、いわゆる西側陣営のベストセラー戦車です。なぜこれほど広く使われるようになったのか、その理由を紐解くことで、およそ「兵器」というものに最も求められているものについて見ていきます。

戦車の供給が追いつかない! そこに商機は…?

 2023年現在、ここにきて戦車の需要が高まってきている一方で、先に挙げた戦車国産国のいくつかは新車製造を取りやめるなど、供給があまり追いつかない状況に陥っています。

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T-72も堅実な設計と高い信頼性があり、ユーザーのニーズに応じて改造された。写真はポーランド軍のT-72の改良型であるPT-91(画像:ポーランド国防省)。

 第1次世界大戦で実用戦車を発明し、真っ先にウクライナへ戦車供与を決定したイギリスも、2009(平成21)年に戦車生産ラインを閉鎖しています。

 2023年2月3日にはノルウェー軍が次期主力戦車選定において、最終候補に絞り込んでいた「レオパルト2A7」と韓国のK2から、「レオパルト2A7」を採用することに決定しました。しかしドイツの生産能力が追い付かず、ノルウェーのような新規顧客の納品は順番待ちになりそうです。

 ロシアの新規戦車製造も、電子部品の多くを西側のサプライチェーンに頼っていたことから、経済制裁の影響で滞っていると伝えられています。

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日本の国産10式戦車。小型軽量で、重厚長大化した西側第3世代戦車とは一線を画すコンセプト。日本専用仕様で輸出は考慮されていない(月刊PANZER編集部撮影)。

 日本は戦後、実績も信頼もない日本車を国際市場に拡販して、日本車ブランドを築き上げてきた経験があります。10式戦車や日本の戦闘車両技術にビジネスチャンスはあるのでしょうか。

 国内の防衛関連産業の衰退が問題視されているなか、日本は自動車ビジネスの経験を、真剣に振り返る時期に来ているのかもしれません。

【了】

【画像】WW2当時から完成度高いな! 並べて見比べるIV号戦車と「レオパルト2」

Writer:

1975(昭和50)年に創刊した、50年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。

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コメント

1件のコメント

  1. ポーランドのレオパルト2については、ドイツが1両を1€で売ったからというのとドイツ政府とポーランド政府の取り決めがあったからじゃないかなぁ。

    今のポーランドはドイツ戦車を早く追い出したくて仕方ないみたいに見える。

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