「中国スパイ気球」なのか…? 3日連続で撃墜 北米で次々に未確認飛行物体が見つかるワケ

2023年2月に入ってから、アメリカ軍戦闘機による中国スパイ気球と思われる未確認飛行物体の撃墜が立て続けに起こるようになりました。なぜ、ここにきて急に発見されるようになったのか、実は理由がありました。

中国じゃないかも? アメリカも呼び方を変更

 しかし、10日以降に撃墜された3つの飛行物体は、アメリカ国防総省によると最初の偵察気球とは異なる形状をしたそうで、現時点では所有国や用途については言明せず、名称も「object(物体)」と抽象的な呼び方に留めています。

 また撃墜理由も、これらに軍事的な脅威はなかったものの、物体の飛行高度が高度4~2万フィート(約1万2000~6000m)で、旅客機などの民間機が飛行する空域に近く、それらに対して危険を及ぼす可能性があったためとしています。

Large 20230215 01
カナダ空軍のCF-18「ホーネット」戦闘機(画像:アメリカ空軍)。

 このような戦闘機による撃墜事例が立て続けに起きたことに対して疑問をもつ人も多いでしょう。これだけ頻繁に起こるのはなぜでしょうか。

 ひとつは、このような気球がこれまでもアメリカやその近隣国の空域を飛行していたことが挙げられます。2月4日に「中国の偵察気球」と名指しされた飛行物体については、過去にもアメリカ上空を通過したことがあり、アメリカ空軍の発表によればトランプ前政権時代にも少なくとも3回の通過が確認されているそうです。

 つまり、これら飛行物体は、突然現れたのではなく、以前から複数が世界中の空を飛んでいたと考えられます。実際、2020年には4日に撃墜された高高度偵察気球と似た飛行物体が日本でも目撃されており、同様の事例は日米以外の国からも報告されています。

 そして、もうひとつの理由が、4日の撃墜をきっかけに、アメリカ軍の未確認飛行物体への対応が変化した点にあります。それは実際に出撃する戦闘機だけでなく、アメリカ上空の監視に就いているレーダー警戒システムにも当てはまります。

 アメリカ国防省のメリッサ・ダルトン国防次官補は、12日の記者会見において「先週土曜日(2月4日)に撃墜した中国の気球を考慮し、我々はレーダーを強化するなど、この高度の領空をより綿密に調査しています」と説明。これは監視するレーダーサイトを増やすことや、その電波の出力を上げるといったハードウェア的なものではなく、それを管理するシステム側の修正を指します。

【中には入れません】北アメリカ航空宇宙防衛司令部「NORAD」の外観ほか

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス