都営浅草線「西馬込支線」は「銀座線の一部」だった!? 東京メトロになるはずだった“名残”今も

京急が直通する都営浅草線は、泉岳寺~西馬込間では「支線」のような扱いになっています。電車も半分が当区間で折り返す「地味」な路線、なぜ誕生したのでしょうか。

実態は「支線」のような浅草線「泉岳寺~西馬込」

 利用者には大変失礼な話ですが、東京の地下鉄で一番地味な区間は、都営浅草線の泉岳寺~西馬込間ではないでしょうか。

2022年2月のダイヤ改正では、日中(10~16時)毎時6本という「10分間隔運転」にまで減便されてしまいました。しかも、6本のうち3本は泉岳寺~西馬込間で折り返す区間列車です。今やほとんどの人が、浅草線の「本線」は京急線の品川方面へ直通し、泉岳寺~西馬込間は「支線」のように思っているはずです。

Large 20230410 01
都営浅草線で活躍した5300形電車(画像:写真AC)。

 もちろん浅草線の起点は西馬込駅で、泉岳寺~品川間は京急本線の一部です。西馬込~泉岳寺はれっきとした本線であるにもかかわらず、なぜ今のような中途半端な位置づけになってしまったのでしょうか。実は馬込へ地下鉄を伸ばす計画は、「諸事情」が重なって生まれたものだったのです。

浅草線自体がかなり「ややこしい出自」

 浅草線こと地下鉄1号線は戦後、地下鉄建設に参入した東京都が手掛けた最初の路線です。1958(昭和33)年に押上から着工し、1960(昭和35)年から1968(昭和43)年にかけて順次、西馬込へ向けて開業していきました。このうち新橋~馬込間の歴史は古く、戦前にまで遡ります。

 しかし紛らわしいですが、そもそも戦前の地下鉄計画において「地下鉄1号線」とは、東京メトロの前身にあたる「東京地下鉄道」が建設した浅草~新橋間(現在の銀座線の東半分)と、新橋から延伸して品川に至る本線(未成線)、さらに三田から分岐して五反田、馬込に至る支線(同)から構成されていました。

【「銀座線 馬込行き」戦前の計画ルートを見る】

【鉄道計画特集】新路線 新駅 連続立体交差事業 次に開業するのはどこ? 過去にあった「幻の新線計画」は?

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス