羽田空港の珍施設「ポツンと搭乗口」どうなる? 「離れ小島の空港ビル」消滅で気になる“もっと離れ小島”の存在

羽田空港第2ターミナルで「離れ小島の空港ビル」といえる別館「サテライト」と本館の統合工事が進められています。ただ、同空港には「もっと離れ小島の搭乗口」といえる不思議な施設もあります。

「サテライト」と本館合体後も残る?

 羽田空港第2ターミナルで2023年4月現在、本館と北側サテライト(別棟)を接続する工事が始まっています。このサテライトは羽田空港ならではのユニークな設備で、本館からバスで行き来するものの、本館と同じような搭乗待合室や搭乗ゲートがあります。まさに「離れ小島の空港ビル」のような施設です。

 ただ、このサテライトは2025年春をめどに、本館と合体します。これで同空港のユニークな空港施設が姿を消すことになりましたが、実は羽田空港にはもうひとつ、特徴的な空港施設が存在します。

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奥に見える建物が羽田空港第2ターミナルの「ボーディングステーション」(2020年1月、乗りものニュース編集部撮影)。

 それが、「ボーディングステーション」と呼ばれる施設です。ターミナルから離れたオープンスポット(駐機場)の一部に設置されています。

 通常、こういったオープンスポットでは、バスや徒歩などで飛行機の近くまで行き、タラップ車(階段付きの車両)で搭乗する方法が一般的ですが、「ボーディングステーション」はターミナルの搭乗口部分が切り取られたような設備です。対象便の利用者は、ターミナルからバスで駐機場のなかの建屋へ移動、そこから搭乗橋を通じて飛行機に乗り込みます。文字通り、駐機場での乗降のためだけに設けられた施設です。

「ボーディングステーション」の運用開始は2018年のこと。東京オリンピック・パラリンピックに向け第2ターミナルの一部を2020年3月から国際線に対応するため、従来、国内線として利用していたスポットの代替として整備された施設だそうです。しかし新型コロナが襲い、第二ターミナル国際線エリアは休止、2023年4月現在も再開していません。

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