前代未聞! 空母×大型爆撃機 米軍の日本初空襲は決死の“片道きっぷ” その結末は?

空襲と聞くと、太平洋戦争末期の東京大空襲などが想起されますが、アメリカ軍による初の日本本土空襲は、実は1942年の今日です。空母に双発爆撃機を搭載し、爆撃後はそのまま西進し中華民国に不時着する、無謀ともいえる作戦でした。

索敵を誤った日本軍

 一方の日本側にも、先述の哨戒艇や哨戒機から「敵部隊発見」の情報が入っていました。しかし日本軍は、アメリカ軍は空母でさらに日本近海へと到達した後、艦載機を発進させて侵入してくると判断し、攻撃予定は翌日、また爆撃も高高度から行うのではないかと考えます。そこで、空母など艦隊を攻撃できるよう爆撃機を発進させたほか、巡洋艦や駆逐艦にはアメリカ艦隊との海戦に備えるよう命令を出しました。

 ただ先述の通り、「ホーネット」などアメリカ艦隊はすでに退避していたため、当然ながら会敵できるはずがありません。B-25の飛行経路も正確に把握できなかったなど不遇も重なり、結果的に1機も迎撃できずに爆撃機の侵入を許してしまいます。しかも日本側の推測とは異なり低空飛行でした。

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日本へ向かう空母「ホーネット」艦上にて、ドゥーリトル中佐(左正面)と「ホーネット」艦長のマークA.ミッチャー大尉(画像:アメリカ海軍)。

 午前8時過ぎ、ドーリットル中佐が搭乗する隊長機などが東京に侵入、爆撃を開始します。事態をよく把握できずにいた市民の中には、B-25を日本軍機と勘違いし手を振った者もいたそうです。

 結果的に、16機のうち15機が本土爆撃に成功(1機は相模湾で爆弾を洋上投棄)。なお当初の目標は東京、横浜、横須賀、名古屋、神戸、大阪だったものの、本土到達後の日本軍機による迎撃などで進路が狂い、埼玉県や栃木県、川崎市も爆撃されています。

 また照準も正確さを欠き、目標であった軍需工場以外にも被害が出ています。民間人を巻き込み日本側の死者は80人以上、全壊家屋は180戸以上とされています。アメリカ側は1人の戦死が確実なうえ、不時着した中華民国で捕虜となった者もいました。B-25は日本側に撃墜された機体はなかったものの、全機が投棄されています。

【写真】B-25発進 いざ日本本土へ…

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