全長50m 超なが~いトラック「ロード・トレイン」運転してみた 果たして曲がれるのコレ…?

日本の約20倍もの広さがあるオーストラリアで物流を担っているのが「ロード・トレイン」です。全長50m超の特大トレーラーを運転することができたので、その様子をリポートします。

オートマなら運転は簡単! とはいかず

 ただ、これは「ロード・トレイン」に限らず、最近の大型トラックにおいて共通したことで、車体の性能が向上し運転自体は優しくなっています。ライアン氏も、過去にはケンワース社のマニュアル・トランスミッション(手動変速)のトラックに乗っていたそうですが、「あれこそ“本当のトラック”という感じがして今でも大好きだけど、仕事で乗るなら圧倒的に楽なこのボルボになるね」と言っていました。

 しかし、簡単なのはあくまでも操作だけです。「ロード・トレイン」という巨大な車両を、他の車や障害物がある一般道で安全に運行させるには、相応の経験と技術が必須となります。筆者が体験運転で旋回しているときも、後方の牽引するセミトレーラーが気になって、サイドミラーでそればかりを見ていることをライアン氏に指摘されたほど。「ここでは問題ないけど、公道だったら前も見ないとね」と釘を刺されました。

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今回の取材に協力してくれたクーラウル社のライアン氏。体験運転以外にも教習学校の教官も務めている(布留川 司撮影)。

 安全な環境だったからこそ、筆者は自由に運転することができましたが、あのような巨大車両を一般道で安全に走らせる自信は、最後まで持つことはできませんでした。

 筆者が「ロード・トレイン」の存在を初めて知ったのは、数十年前のテレビ番組がきっかけです。インターネットがない時代は、海外の文化やカルチャーを紹介する番組が数多くあり、そのなかでオーストラリアを代表する存在として、この大型トレーラーが取り上げられていました。

「大きい乗りもの」というのは、それだけで人を引きつける不思議な魅力があります。筆者もそのような理由で「ロード・トレイン」に興味を持つことになった経緯があるため、その実物に今回、触れて運転できたことは感慨深かったです。

 なお、今回の運転では「ロード・トレイン」だからこそといえる出来事がひとつありました。それは、Uターンしたときに、自分の車両の最後尾が後ろではなく運転席の真横に来ていたことです。3両のセミトレーラーを牽引しているので、急旋回すればこのような形になってしまうワケですが、蛇がとぐろを巻くようにセミトレーラーが連なり、それが自分のアクセル操作に合わせて動く様は「何か巨大な物を動かしている」という妙な快感を覚えたのは鮮明に覚えています。

 

 もし、「ロード・トレイン」を実際に運転してみたいと思った方がいたら、「ロード・トレイン・エクスペリエンス」のWEBサイトを参照してみることをオススメします。

【了】

【対向車とのすれ違いも】「ロード・トレイン」運転席からの景色ほか(写真で見る)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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