フランス「鉄道2時間半以内は飛行機禁止」日本に導入されたら「禁止路線」どこになる? 意外な結果

西日本発の「競合便」は

●大阪発
 新大阪~博多は最速でギリギリ2時間半未満。このエリア内で定期便が飛んでいるのは大阪~福岡で、12往復ほどが禁止対象となります。

 北陸新幹線が大阪まで開業すれば、試算で大阪~金沢が1時間20分。その先、長野まで2時間半圏に含まれることとなります。とはいえ、ここに定期便は無く、長野市に至っては空港自体がありません(近隣は松本空港)。

●九州発
 鹿児島中央発着だと、広島までが2時間半圏内となります。周辺の定期便は以外と少なく、鹿児島~福岡便があるだけです。

●北海道発
 北海道新幹線が札幌まで開業した場合、札幌~新函館北斗は試算で1時間13分。青森までが2時間半圏内で、新千歳~函館、青森便が禁止対象の定期便となってきます。

※ ※ ※

「鉄道を重要視する政策」とも取られるフランスの新政策ですが、日本でこのように見てみると、東京~大阪~福岡の大動脈をのぞき、既におおよそ飛行機と新幹線の「棲み分け」が進んでいることが分かります。

 いっぽうで大動脈の路線では「空港への移動を加味しても、飛行機のほうが速く安く快適」という図式があるため、今も飛行機の需要は一定高いままで、航空事業者としてはドル箱路線となっています。もし同様の法制度が議論された場合、業界からの反発も予想されるでしょう。

【了】

【えっ…!これが「禁止されそうな航空便」です】

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コメント

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3件のコメント

  1.  >パリ発、ボルドー、ナントおよびリヨン行きの路線が対象となります。

    パリからTGVでマルセイユまで行ったことがあるが
    リヨンやナントの空路が規制されても、フランスではほとんど影響はない。
    時刻表とか所要時間だけをみて、現地を知った気になってるのは鉄ヲタに典型的な無知。
    要するに東京発、大阪、福岡などが規制対象となる前提とは全く事情は異なる。

    フランスと日本の国土面積がどれだけ違うかさえ知らず、こんな記事を書いているのは中学生並み。
    アホをさらすな。

    • どこにイチャモンつけてんだよ
      フランスで施行される法律が日本でも同様に施行されたらって思考実験してるだけなのに無知も何もないだろ

  2. CO2削減のためには良い決まりだと思います。飛行機の場合は手荷物預け入れ、保安検査、預入手荷物の受取りなんかで結構時間がかかりますし、2時間半くらいなら鉄道と大差ないでしょうね。
    日本の場合はJRもANA/JALも民間企業ですがフランスの場合はTGVは国鉄ですし、エールフランスKLMもフランス・オランダ両政府が株持ってるので規制しやすいのでしょう。