旧日本海軍艦で“最も長く現役だった艦”とは ご長寿揃いだった明治生まれたち 米軍も興味津々?

旧日本海軍は、1872~1945年の73年間続きました。その中で、最も長く活躍した軍艦は日露戦争で活躍した、戦艦・装甲巡洋艦たちでしょう。一番長く存在しているのは、記念艦となった戦艦「三笠」ですが、最も長く活動した軍艦は何でしょうか。

自力航行可能なまま生き続けた長寿艦は?

 戦艦ではなく、装甲巡洋艦ではどうでしょうか。こちらの艦種は戦艦「富士」や「敷島」ほど長いものはありませんが、逆に戦艦よりも扱いやすい大きさと、維持費の安さから最後まで自力航行可能な状態の艦が多いようです。

 装甲巡洋艦で最も長生きしたといえるのは「浅間」です。この艦は1899(明治32)年3月18日に就役し、1945(昭和20)年11月30日に除籍されています。通算すると46年8か月の在籍期間を誇り、その間、仁川沖海戦や日本海海戦に参加したほか、日露戦争の凱旋観艦式では明治天皇の御召艦を務めています。

 第1次世界大戦にも参加し、太平洋にあるドイツ植民地の攻略に用いられると、その後、戦艦「肥前」、装甲巡洋艦「出雲」とともに、北アメリカ西岸の哨戒作戦にも従事しています。作戦中の1914(大正3)年に、メキシコのマグダレナ湾で座礁し、日本に戻っています。

 その後、海防艦となりますが、1935(昭和10)年に広島湾で再び座礁。竜骨を損傷し、経年劣化も見られたことから、1942(昭和17)年に海軍の軍艦籍から除籍され、練習特務艦へと変更。太平洋戦争を生き延び、1947(昭和22)年に解体されています。こうして見てみると、生涯おおむね活動したと言っていいのではないでしょうか。

 ただ、筆者(安藤昌季:乗りものライター)が「生涯活躍度」の観点で「浅間」を上回るのではないかと考えるのが、姉妹艦の「常盤」です。浅間型装甲巡洋艦の2番艦として1899(明治32)年5月18日に就役し、1945(昭和20)年11月30日に除籍されているため、その在籍期間は「浅間」よりも2か月ほど短い46年6か月となります。

 艦歴の前半こそ「浅間」と同様、日露戦争や第1次世界大戦に参加しており、海防艦になるまではあまり変わりありません。しかし、1922(大正11)年に機雷敷設艦へ改造されたことで、その後半は「浅間」よりも華々しいものになっています。

【戦艦だった二代目とは段違い!】初代「大和」旧海軍で元も長生きした艦(写真で見る)

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