日野・三菱ふそうの統合は安全保障にも影響? 日野が生産するトヨタ製の自衛隊トラック どうするか防衛省に聞いた
災害派遣などで目にするクルマも
1 1/2tトラックは「1t半」や「中型トラック」などと呼ばれ、全国の部隊に満遍なく配備されています。いわゆる「3 1/2tトラック(大型トラック)」と「1/2tトラック(小型トラック」と併せ「自衛隊3大汎用トラック」の構成車種で、大小様々なイベントや災害派遣で使用されていることから、我々の目に触れる機会も多い車両です。
高機動車譲りの悪路走破性を持ちつつも、キャブオーバー型のため高機動車よりも積載スペースが広く、荷台に多くの人員や物資を載せることができる一方で、3 1/2tトラックよりも車体そのものはコンパクトであるため運転しやすい特性を持っています。非常に使い勝手の良いトラックであるといえるでしょう。
この1 1/2tトラックのコンポーネントを流用して野戦救急車に仕立てたのが、1 1/2t救急車です。同車は法律で定める緊急車両にも指定されている陸上自衛隊専用の車両で、車内には寝台が4床設置されているほか、医療キットも搭載されているため、病院までの移動中に最低限の応急処置が行えます。
これら車両は、日野自動車と三菱ふそうが統合されたら、どうなるのでしょうか。今後の納入だけでなく、今ある車両の部品調達など補給面についても大きくかかわる可能性があります。そこで筆者(武若雅哉:軍事フォトライター)が気になったいくつかのポイントを、陸上幕僚監部広報室に聞いてみました。
数日経って返ってきた回答をまとめると、結論としては総じて「問題ない」とのことでした。
大した内容じゃなかったな