中身ほとんど別物に? JR四国の看板特急、2度目の更新どうなるか聞いた 30年選手8000系
普通車はどうなる?
――次に普通車指定席の座席について伺います。リニューアル後は2600系気動車とも2700系とも異なりますし、現在の8000系の座席とも座席の回転機構が異なるようです。これは、全くの新規座席に交換するということでしょうか?
はい。普通車指定席は各座席にコンセントを設けた新型座席に交換します。
――普通車の床が木目調になっていますが、これはフローリングにするのでしょうか
普通車指定席、普通車自由席とも、木目調の床敷物と交換します。
――4・5号車の普通車自由席は、最初にリニューアルした時の8000系の座席と同じフレームに見えます。これはモケットを張り替えるということでしょうか?
そうです。現行の8000系と同じ普通車指定席の座席を採用します。なお、モケットだけでなく、クッションの張り替えも行います。
――6・7号車の普通車自由席については、座席形状から見て、8000系登場時のオリジナル座席を色替えされるということでしょうか?
ご指摘の通りです。モケットとクッションを張り替え、床などの内装も変更します。
――歴代8000系の普通車座席「乗り比べ」もできるリニューアルで、楽しそうですね。本日はお忙しい中、お話を聞かせて頂き、ありがとうございました。
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リニューアルは順次実施され、最初の編成は12月に運行を開始します。その後は定期検査に合わせて年に2~3編成の工事を行い、全編成が完了するのは2027年度ということです。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
今のデザインのほうだ好きです。