なぜ?? アクアライン変動料金“上り線だけ”のナゾ 首都高へ伸びる渋滞は解消遠く 国交省に聞く
高速バス値上げ?
このようなロードプライシングは国がかねて構想していました。渋滞状況に応じて、混んでいればそのルートの料金を高くするなどして迂回を促すような取り組みを、もっと機動的に実施したい意向を示しています。その意味でも、今回のアクアラインはひとつの試金石になるでしょう。
国土交通省高速道路課によると、今回は特に千葉県が実施に積極的なのだそう。「値上げの時間帯もあるので、混んだり混まなかったりでは実施を決めづらい側面がありますが、アクアラインの上り線は、混雑する曜日と時間帯がほぼ固定されているうえ、地元が協力的なのも大きいです」と、実施の背景を明かしました。
なお、今回のロードプライシングは前出の通り、軽自動車等から特大車まで5車種が対象です。そこで気になるのは高速バスです。大型車は値上げの時間帯、1320円から1980円になります。
アクアラインは多数の高速バスが運行されており、房総半島と東京都心などを結ぶメインの移動手段になっています。木更津側のアウトレットモールなども、公共交通利用を促す観点から高速バスを積極的に誘致してきました。ロードプライシングによる値上げは運賃に影響するのでしょうか。
国土交通省高速道路課はロードプライシングについて「特例なく、全車種ひとしく取り扱います」と話します。一方、アクアラインの高速バスを多数運行する京成バスは、6月22日時点で、値上げ時間帯の運賃転嫁は今のところ考えていない、と回答しました。
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