反乱!? 武装組織「ワグネル」とは何なのか? ロシアじゃ違法な存在 プーチンとのキナ臭い関係も

2023年6月24日に突如、ロシア軍の地方司令部を占拠し、首都モスクワへ向けて進撃する素振りを見せた「ワグネル」戦闘部隊。ロシア軍の指揮系統にない、この武装組織はいったい何者なのでしょうか。

「ワグネル」が活動許され、ウクライナ侵攻にも関与したワケ

 ウトキン氏のコールサインは「ワグナー」ですが、これは19世紀のドイツの著名な作曲家で、かつ思想家でもあったリヒャルト・ワーグナーにちなむものともいわれます。なお、ワーグナーは第2次世界大戦時にドイツを率いたアドルフ・ヒトラーが好んだことから、ウトキン氏をネオナチとする説もあります。

 とはいえ、ウトキン氏は「初期の現場責任者」というポジション。本当の創設者兼資金源となったのが、このところマスコミを賑わせている企業家のエフゲニー・ヴィクトロヴィッチ・プリゴジン氏とされています。

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2010年9月20日、プーチン大統領がレニングラード州に新設されたワグネルの学校給食センターを視察した際の写真。プーチン大統領(向かって左)の傍らに立つのがエフゲニー・V・プリゴジン(画像:ロシア大統領府)。

 本人は2度逮捕されており、最初の窃盗では執行猶予刑、次の強盗、詐欺などでは懲役12年の判決を受けて9年間刑務所に収監されていた元犯罪者で、外食産業や食料品販売で財をなした、いわゆる「成金」です。

 プリゴジン氏は、レストランやケータリング・サービスを介してプーチン大統領と親密な関係を構築。これにより、外国要人の歓迎食事会、軍や学校関連の給食などの業務に食い込むといった便宜を図られたともいわれます。

 そういった経緯から、かつて西側のマスコミは彼に「プーチンのシェフ」というあだ名を付けたこともありました。なお、サンクト・ペテルブルグにワグネル・センターと称される本社を構えています。

 このような事情があったがゆえ、一般的な西側の民間軍事会社は契約者(多くは新興国家など)に対するアドバイス業務を主として、保安要員や訓練教官程度の実働部隊しか提供しないのに対し、ワグネルは文字通り実働戦力を担う民間軍事会社としてロシア国防省の支援を受けているのが一つの特徴で、もっといえばアメリカや西ヨーロッパの民間軍事会社と異なるポイントと言えるでしょう。

【戦車が市内に!】ワグネル戦闘部隊が展開したロストフ・ナ・ドヌ市の様子ほか(写真)

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