豊島園駅は豊島区ではない!? 東京の「地名と合わない駅名」5選 どうしてその駅名に?

鉄道駅の駅名は、たいていの場合その駅がある地名や周囲の施設名などを冠しています。しかし中には、そのパターンと思いきや異なっているケースも少なくありません。実は都内にも複数個所あります。

駅名「食い違い」の背景とは

【品川駅】

 東海道新幹線の第二のターミナルであり、JRや京急などが発着するこの駅は、品川区ではなく港区に存在します。

 品川駅が開業したのは1872年(明治5)年6月で、仮開業時のターミナル駅でした。当時は住居表示などきちんとした地名の体系化が行われておらず、「芝高輪南町」「芝二本榎西町」などの小さい町名がひしめく場所でした。それよりは、南側にあった東海道の宿場「品川宿」のほうが全国的に地名が圧倒的に高いことから、駅名に選ばれたのかもしれません。

 ちなみに、京急の北品川駅は品川駅の南側に位置するという、なんともややこしいことになっています。しかし地名の由来は「品川宿の北側」であり、問題はありません。国鉄が近くの有名地名を駅名に採用したことで食い違いが生じた例です。

【東武練馬駅】

 池袋駅から7駅目にある、東武東上線の駅です。この駅の所在地は練馬区ではなく板橋区です。駅のすぐ南側に、両区の境界が引かれています。

 実は練馬区は1947(昭和22)年に板橋区から分離する形で生まれた、東京で一番歴史が浅い区。東武練馬駅は16年前にすでに開業しており、区名は駅名の由来に関係ありません。

 関係したのは、南側にあった「練馬町」という町で、東上線にとっては街への玄関口ということをアピールするために、駅の所在地である「徳丸」よりも優先したとしています。駅の開業からわずか2年後に練馬町は合併で消滅しますが、練馬北町・練馬南町・練馬仲町という地名に残されました。

【鶯谷駅】

 山手線の中でも珍しい、他社線との乗り換えが無い駅です。所在地は台東区根岸で、鶯谷という地名はこれまで公式に存在したことが一度もありません。「なんとなくあのあたりは鶯谷地区」と呼ばれていたのを駅名に採用したようです。

 地名の由来は、単に「ウグイスがそこに多く住んでいたから」というもので、その発祥は17世紀末ごろ、上野寛永寺の住職が京都から3500羽のウグイスを連れてきて放ったとも言われています。

【了】

【画像】えっ…!これが「日本一長い駅名」です

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