よく見りゃ「イーグル」「ラファール」の形だ! 初来日のフランス軍機をもてなす特別塗装F-15を実見 空自の“変化”
外国軍隊と交流する「イメージリーダー」として
これら2機の特別塗装機は、初の来日となった7月26日にフランス空軍の「ラファール」戦闘機とA400M輸送機が飛来した際に、新田原基地から飛び立ち日本上空でそれらの機体を出迎えたそうです。通常とは異なるフランス国旗がデザインされた機体が出迎えてくれたということで、フランス空軍の乗員たちにも嬉しいサプライズになったことでしょう。
その後、A400Mが先頭になって、F-15と「ラファール」による日仏の合同編隊飛行も行ったそうです。
もともと、航空自衛隊の特別塗装機は、部隊の記念行事や、航空祭などのイベントで用意されることがほとんどでした。しかし、今年(2023年)1月に茨城県の百里基地で行われたインド空軍との戦闘機共同訓練「ヴィーア・ガーディアン23」において、この共同訓練を記念して第3飛行隊のF-2戦闘機が用意されたことで、少し風向きが変わった模様です。
「ヴィーア・ガーディアン23」や今回の「日仏共同訓練」では、部隊交流や国際交流のために、さらに言うなら相手国や来日した外国軍をもてなすために特別塗装機を用意しているといえるでしょう。今後も航空自衛隊は外国空軍との日本国内での訓練を実施する予定ですが、このような趣向を凝らした機体が見られる機会が増えるかもしれません。
ちなみに、今回のF-15特別塗装機は、「ヴィーア・ガーディアン23」のF-2と同様、塗装するのではなくステッカーシールを貼り付ける形で施工されたそうです。ステッカーシールを用いた方が、色使いや図形の自由度が高く、さらに塗装よりも作業時間が短くて済むという特徴があります。
【了】
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info
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