ANA系新航空「AirJapan」見えたサービス全容 どこが「LCCとフルサービスのイイとこ取り」なの? 徹底解剖!

機内Wi-Fiや食事メニュー、今後の路線展開は?

 機内のエンターテイメントサービスはWi-Fiを用いて、自分のスマートフォンなどで映画やビデオプログラムを無料視聴できるというものとなっており、座席に備え付けの個人モニターは撤廃されています。一方で、それ以外のWi-Fi利用、一般的なインターネット通信やSNSなどは有料での提供になります。

 機内食は現役のCA(客室乗務員)が開発した13種類がラインナップ。これらは有料の事前購入制となり、標準的なメニューは日本発が出発24時間前まで、バンコク発が出発33時間前まで予約ができます。

 価格はもっとも高いラインで1食あたり2000円。「寿司」や「親子丼」をはじめ和食中心のメニュー構成になっているほか、搭乗当日に機内で注文が可能な軽食なども用意されます。なお担当者によると、これらは「日本のお弁当文化」がテーマとなっており、食を通じて日本を体感できるものになっているとのこと。

Air Japanの峯口秀喜社長は「とくにお寿司なんかは、フルサービスキャリアのビジネスクラスのものと引けを取らないものとなっている」と自信を窺わせます。

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Air Japanの峯口秀喜社長(乗りものニュース編集部撮影)。

 なお、峯口社長によると、想定する顧客層はおもにインバウンド(訪日旅行者)が7割、アウトバウンド(日本から海外へ行く旅行者)が3割とのことで、今後、アジア・オセアニア方面の中距離国際線ネットワークを拡充する方針です。

 今後の路線展開について峯口社長は「まだいろいろ想定はしている」としたうえで、「来年の5月ごろに2号機が入ってくるので、そのタイミングで新路線を発表できれば」としています。また同氏は、成田空港のほか、ANAグループのLCC、ピーチの拠点空港である関西空港からの就航も示唆しています。

【了】

【写真特集】ANA系新航空「Air Japan」座席や食事を徹底解剖

Writer: 松 稔生(航空ライター)

国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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