やっぱりキング・オブ・深夜バス 西鉄「はかた号」個室 従来型にあって新型にないものとは

いざプレミアムシートへ

 個室バスの常ですが、バス停から見た雰囲気がほかのバスとは異なります。個室内が見えるため、明らかに高級感があるのです。

 乗車当日は従来型のバスでした。到着とともに最前列の1A個室に入ります。従来型でも新型でも、プレミアムシート4室、ビジネスシート18席は変わりありません。従来型プレミアムシートでも、革張りの電動リクライニングシート、肘掛内テーブル、専用空気清浄器、コンセント、スリッパ、無料Wi-Fi、読書灯、ゴミ箱を備える点は一緒です。

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バスタ新宿で見る「福岡」表示。旅情を感じる(2023年7月、安藤昌季撮影)。

 座席は、充分にリクライニングし、レッグレストと連結すると体も伸ばせます。最大リクライニング角度は150度、座席幅は50cmあります。個室バスとしてはやや控えめですが、充分に快適です。ただ、やや固めなので、衣類などで枕を作った方が寝心地よいと感じます。なお、荷物置き場が床置きと、個室上部の狭い荷物棚だけなので、JRバスのように「小物が入れられるレッグレスト」が欲しいと感じました。

 背もたれにはマッサージ機能や背面ヒーターが備わっており、カーテンは横引きです。

 長距離路線なので、運転士は2人乗務です。出発すると、運転士より安眠グッズと緑茶が配られます。飲料サービスにおもてなし感を覚えます。安眠グッズはさらさらパウダーシートとホットアイマスクです。室内灯は操作できますが、アイマスクは助かるという人も多いでしょう。

 バスの後部は1+1+1列のビジネスシートで、プレミアムシートとの間を扉で仕切ります。簡単に開けられるので、プレミアムシート内に設置されたトイレに行くのに不都合はありません。トイレは一般的な高速バスに設置されたタイプで、一部の豪華個室バスにある化粧室などは設置されていません。

 なお、ビジネスシートも本革の座席で、充分にリクライニングします。全席にフェイスカーテンもあるので、個室感覚で過ごせます。

【これで14時間いける!】個室「プレミアムシート」(写真)

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