バカにできないぞ戦闘機版「軽自動車」 ポーランド“爆買い”韓国製FA-50の実力 食われる“小型”戦闘機
「あれもこれも付けられますよ!」だから評価される「軽」
戦闘機において核となる中射程空対空ミサイルと高性能レーダーの組み合わせという点でも、FA-50ブロック20はさらに進化することが見込まれています。
韓国企業のLIGネクスワンはFA-50ブロック20への搭載を想定した、探知距離が長く多くの目標に対応できるAESAレーダー(アクティブフェーズドアレイレーダー)の開発を進めていますが、アメリカ政府は2022年9月にレイセオン・テクノロジーズが開発した小型AESAレーダー「ファントム・ストライク」のFA-50ブロック20への統合を承認しています。
同社はファントム・ストライクの性能について、F-16戦闘機の最新仕様F-16Vに搭載されているAPG-83に匹敵し、価格は半分以下に抑えられるとの見通しを示しています。
またアメリカ政府は同時に自由主義陣営諸国の戦闘機に搭載される標準的な中射程空対空ミサイルAIM-120C「AMRAAM」の最新仕様であるAIM-120C7のFA-50ブロック20への統合も許可しています。
こうして、性能と信頼性で評価が高いアメリカ製のAESAレーダーと中射程空対空ミサイルの統合が可能となったことで、FA-50ブロック20の市場での評価は高騰しました。
前に述べたようにFA-50PLのベース機に採用されたほか、2023年2月にはマレーシアにもFA-50Mとして18機が採用されています。FA-50PLとFA-50Mは装備する電子装置や統合される兵装に若干差異が生じるものと思われますが、ポーランド、マレーシア両空軍の要求により空中給油の受油装置が追加されます。
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