装甲マシマシ? ウクライナ最前線に「魔改造レオパルト2」投入か 改造の真意は?

ロシアとの戦闘で供与されたレオパルト2戦車を使い始めたウクライナ軍ですが、さっそく実戦に即した改造車体が現地で登場しています。原型とどこを変えたのか、そしてその必要性について見てみます。

「実際の効果は薄い」それでもやる価値はあり

“ウクライナ魔改造レオパルド2A4” の詳細な情報は公開されていないようですが、外見では、車体側面への爆発反応装甲(ERA)の装着、砲塔防盾部とその前側面への装甲の追加、操縦手席周囲へのパネルの装着などが確認できます。

 また内部は、砲塔重量の増加に対処するため、砲塔旋回用の油圧ポンプやスタビライザーが強化されている模様です。車体の底面は確認できませんが、ウクライナ軍は反転攻勢でロシア軍の地雷に苦労しているので、レオパルド2A6Mのように底面に対地雷用の装甲板を装着しているかもしれません。

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ウクライナ陸軍のレオパルト2A4戦車(画像:ウクライナ軍参謀本部)。

 一説によると、今回のレオパルド2A4に加えられた改修は対外発表用のプロパガンダ的なもので、実際の効果は薄いとも評されているようです。しかしウクライナ軍は、これまでの厳しい戦訓によって、どのような防御力強化が対ロシア戦で有効かを熟知しているはずです。特に爆発反応装甲にかんしては、多数の貴重なノウハウを会得していると考えられます。

 ゆえに今回、ウクライナ軍がレオパルト2A4に施した現地での防御力向上改修は、「ウクライナ流の実戦派防御力強化」あるいは「ウクライナ魔女の魔改造」とでも形容できるでしょう。筆者は、決して無駄ではなく相応の効果があるものと推察しています。

【了】

【なんか異様…】ウクライナで現地改造「魔改造レオパルト2」をいろんなアングルから見る(写真)

Writer:

東京・御茶ノ水生まれ。陸・海・空すべての兵器や戦史を研究しており『PANZER』、『世界の艦船』、『ミリタリークラシックス』、『歴史群像』など軍事雑誌各誌の定期連載を持つほか著書多数。また各種軍事関連映画の公式プログラムへの執筆も数多く手掛ける。『第二次世界大戦映画DVDコレクション』総監修者。かつて観賞魚雑誌編集長や観賞魚専門学院校長も務め、その方面の著書も多数。

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