圏央道の千葉区間「4車線化」「新PA」工事も暗雲か 空白部の開通延期に続き 原因は
開通してもPA空白ってのは避けたい!
圏央道の4車線化区間にも課題発生
国土交通省 千葉国道事務所とNEXCO東日本は2023年8月25日(金)、同日に開催した「第3回 圏央道(千葉県区間)休憩施設調整会議」の結果を公表しました。
圏央道の千葉区間には現状、高滝湖PA(市原市)しかなく、未開通の大栄JCT~松尾横芝IC間(18.5km)が開通すれば、休憩施設の間隔が茨城県内の江戸崎PA(稲敷市)から大きく空いてしまうため、神崎PAと山武PAの建設が予定されています(未供用PAの名称は仮称)。この2つのPAの事業進捗と課題が話し合われました。
千葉県北部の神崎町にできる神崎PAは、圏央道本線の4車線化に合わせ2024年度までの供用が予定されています。しかし、用地交渉に時間を要したこと、重金属が検出されたことへの対応により工事着手が遅延。今後の工事については綿密な施工調整が必要な状況だそうです。
加えて、神崎IC~大栄JCTの4車線化工事においても、入札不調や、借地交渉の結果による工事用進入路の構造変更(盛土構造を仮桟橋に変更)のため、工事着手の遅延が発生しているといいます。
一方、山武市にできる山武PAについては現在、測量と地質調査が完了し、概略設計を実施中。目立った課題は共有されていないようです。こちらは未整備区間である大栄JCT~松尾横芝IC間の開通を踏まえた供用が目指されています。
とはいえ、2024年度が予定されていた大栄JCT~松尾横芝IC間の開通は、7月の連絡調整会議で白紙となったばかり。関係各所は4車線化やPA建設についても、「早期整備に向け事業を進めるとともに、新たな課題等が発生した場合、速やかに情報共有を図る」としています。
【了】
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