船内初公開! 大分の新たな交通手段「ホーバークラフト」納入 操縦席も披露
14年ぶりに復活。残る2隻も間もなく到着するそう。
大分市~大分空港間、最短30分
大分県が新たな交通手段として導入するホーバークラフト「Baien」の納入式典が、2023年9月9日(土)、大分市神崎の田ノ浦ビーチで行われました。
これは、大分空港(国東市)のアクセス改善を図る目的で導入を進めているものです。メーカーはイギリスのグリフォン・ホバーワークで80人乗り、最高速度は45ノット(約83km/h)出ます。
「Baien」は、先月24日に貨物船で大分港へ到着。翌25日に海面へと降ろされました。その後、今月7日に国の最終船舶検査が別府湾で行われ、合格しています。
このたび行われた納入式典には、大分県の佐藤樹一郎知事を始め、メーカーであるグリフォン・ホーバーワーク社の関係者らも参列。新船の門出を祝っていました。
かつて大分市街と大分空港のあいだには、国内唯一のホーバークラフト「大分ホーバーフェリー」が運航されていましたが、利用者の低迷などで2009(平成21)年に廃止されています。しかし、空港アクセスを改善する目的で県が復活を検討、このたびの新船引き渡しとなりました。いうなれば14年ぶりの復活といった形です。
県の計画では大分空港と大分市(西大分地区)を最短約30分で結ぶとしており、「Baien」を含め3隻を導入します。発着施設は、空港側についてはかつてのホーバー基地が活用されますが、大分市側は異なり、西大分に建設される新ターミナルでの発着となります。運航は、北九州市を拠点に全国でタクシー事業や旅客船事業を展開している第一交通産業が新たに設立した「大分第一ホーバードライブ」が担います。
大分県としては、東アジアで唯一となる珍しいホーバークラフト航路そのものへの集客にも期待を込めているようです。
【了】
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