消えたアクティー 残るかアーバン&ラビット JR東日本はなぜ快速に愛称を付け、やめていったのか

東海道本線、東北本線、高崎線にはJR発足直後から、「アクティー」など愛称の付いた快速列車が設定されていました。しかしそれも今や風前の灯。今後これらの「愛称付き快速列車」はどうなるのでしょうか。

どうなる「ラビット」「アーバン」

「湘南新宿ライン」や「上野東京ライン」といった愛称は、先述の通り乗っている電車がどこを経由するかという運転系統を組み込んだ愛称といえます。

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運転系統が複雑化した現在では、イメージ的な愛称よりも具体的な路線名の案内の方が好ましいかもしれない(2023年9月、児山 計撮影)。

 かつては東海道本線の上り列車は東京行き、東北本線、高崎線列車の大部分は上野行きでした。このように路線ごとに完全に運転系統が分かれていれば、列車名に特段の運転系統の情報を入れなくても列車の序列は分かりやすいのですが、現代のように複数の路線が相互に直通して運転系統が複雑化した場合は、たとえば平塚駅で「アクティー」「湘南新宿ライン特別快速」「上野東京ライン」の表示が並んでいたら、どの列車がどこに停車するのか、その列車がどこへ行くのかが分かりにくくなります。

 それならば、複雑な現代の運行系統にマッチした名称、つまり「湘南新宿ライン」「上野東京ライン」「東海道本線」という案内にした方が分かりやすいといえるでしょう。

「ラビット」「アーバン」の愛称は、それぞれ東北本線と高崎線内だけのもので、列車が東海道本線に直通する場合は、東京駅で種別を「普通」に変更しています。ただしこういった種別変更も、利用客にとっては戸惑いの元となるため、「ラビット」「アーバン」に対しても「アクティー」同様、将来的には大ナタが振るわれる可能性がないとはいえないでしょう。

【了】

【快速アクティー】東京口にも国鉄型211系が顔を出していた頃

Writer:

出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。

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