まだ“狂騒曲”? 「宇都宮LRT」開業2週間後に乗ってみた スピードアップしたら課題も

朝の通勤通学時間帯にはラッシュも

 開業から2週間あまり。朝のラッシュ時には通勤・通学客で満員となっており、当初の狙い通り自家用車や工業団地内各事業者のシャトルバスからシフトしつつある様子がうかがえます。

 現時点では運賃の収受に時間がかかるなどの理由で控えめの本数となっていますが、今後本数が増えることで、より効果を発揮するのではないかと、筆者(咲村珠樹:ライター・カメラマン)は感じました。

 昼間の時間帯は地域住民の足としての役割が期待されるものの、まだまだ「記念乗車」をする人も多い様子。起点の宇都宮駅東口停留場では、やってきた電車にスマホを向ける人や、電車をバックに記念撮影する姿が見受けられました。

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JR宇都宮駅の案内表示(咲村珠樹撮影)。

 運賃は距離別制が採用されており、支払い時には現金のほか、宇都宮周辺のバス事業者(関東自動車とジェイアールバス関東)と共同で発行している交通系ICカード「totra(トトラ)」、そしてSuicaやPASMOなど主要な交通系ICカードが使えます。

 ICカードの場合は乗車時に緑のカードリーダーへ、降車時は黄色のカードリーダーにタッチして決済する仕組みです。現金の場合は停留場にある機械で整理券を発券して乗車し、降車時は運転席後方に設置された料金箱へ整理券とともに運賃を投入します。料金箱には両替機のほか、ICカードのチャージ機能も搭載されています。このあたりはバスと同じといえるでしょう。

 車内は一般席がボックスシート(クロスシート)で、優先席が肘掛け付きのロングシートになっていました。表面にはレザー調の生地も使われ、高級感を感じさせる仕上がりです。

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