高速道路 走ると「ゴツゴツ」揺れる橋、なぜ減った? 昔はめちゃくちゃあった理由とは

「ゴツゴツ橋」なぜ減ったのか

 阪神高速は以前、「ジョイントを撤去し、隣の橋桁と床版どうしを連結する工法や、舗装の上層を連続化する工法などがあり、場所に応じて適用しています」と説明してくれました。「ゴツゴツ鳴る橋」が減ったのは、ジョイントの境目に工夫が加えられた場所が多くなったということでしょう。

 ただし同社によると、ジョイントをなくせるのは、橋桁の種類(鋼製かコンクリート製か、など)が同じであることや、高さが同程度で、かつ直線であることなど、一定の条件が必要だそうです。また、それぞれの橋桁が長すぎないことも条件のひとつで、連結した橋桁全体の伸縮量を両端部のジョイントで吸収できるよう設計する必要があるそうです。

 このような工事は「ノージョイント化」「ジョイントレス化」などと呼ばれ、NEXCOや首都高でも進んでいます。たとえば首都高では3号渋谷線や4号新宿線などでノージョイント化により、道路からの騒音が約3デジベル減少した実績もあるとのこと。これは、交通量が半減したことに相当するといいます。また、なくせないジョイントにも一部、滑り止めを施すなどしているそうです。

 ちなみに、ジョイントそのものも進化しています。ある橋の設計者によると、技術開発により対応できる桁の伸縮量が増えているほか、より低騒音で、より長持ちするよう改善されてきたそうです。

【了】

【画像】えっ…これが「ゴツゴツしない橋」のカラクリです

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