LNG新造船あと4隻入れます! 東西“さんふらわあ” 融合「商船三井さんふらわあ」発足 国内最大のフェリー会社
乗組員の就労環境を改善する計画も
また、会見で強調していたのが、洋上における通信インフラの改善です。これは昨今、必須家電にまでなったスマートフォンの通信環境を改善する意味があるそう。とはいえ、これは利用客だけでなく、乗組員向けとして重要視しているとのハナシでした。
その理由は、職場環境の改善を図るという意味合いだそう。いまや鉄道や飛行機を含め、ほとんどの場所でインターネットに接続できるようになっているなかで、船だけが取り残されているとか。そこで新会社はKDDIと連携して、衛星通信システム「Starlink(スターリンク)」を活用することで船陸間の通信を改善し、安全快適な運航を実現していくとのことでした。
ほかにも、脱炭素社会に向けた取り組みとして語っていたのが、LNG(液化天然ガス)燃料フェリーの増備です。
すでにフェリーさんふらわあが、大阪~別府航路で「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」、2隻のLNG燃料フェリーを運航しています。
LNGを燃料にすることで、CO2(二酸化炭素)排出量は約25%、NOX(窒素酸化物)排出量は訳85%、SOX(硫黄酸化物)排出量はほぼ100%、それぞれ減らすことに成功したとのこと。
いわば「地球にやさしい船」といえるLNG燃料フェリーを同社は今後、増やす計画であり、今後は2025年就航を目指して苫小牧~大洗航路に2隻追加するほか、将来的には東京~博多、東京~苅田、神戸~大分(2隻)の計4隻をLNG燃料船に切り替える計画だといいます。
ちなみに、このたびの新会社発足にあわせ、さんふらわあトラベルからWeb予約限定商品「商船三井さんふらわあ合併記念キャンペーン さんふらわあ漫遊たび」も期間限定で発売されるとのことでした。
【了】
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