ソニーホンダのEVは結局だれに“刺さる”のか 日本初公開「アフィーラ」 “走るスマホ”になる部分、ならない部分
やっぱり「走るスマホ」?
アフィーラの目に見える部分でのソフトウェアの開発領域としては、フロントグリルに備えられた「メディアバー」と呼ばれるディスプレイをはじめ、車内のダッシュボードに広がる「パノラミックスクリーン」のテーマ変更、走行時に擬似的なサウンドを響かせる「eモーターサウンド」の音源などがあります。他にもナビアプリの地図上に独自の付加情報を重畳する機能や、アプリケーションやサービスを開発できる環境を用意するとしました。
なお、アプリケーションの動作環境は、ホンダが新型アコードでも採用例がある「Android Automotive OS」を採用することが明らかにされています。
実車を目の前にして、まず目を引かれるのはメディアバーです。ここには車両がどんな状態にあるかを示す内容がテキストや動画などを通して表示されます。周囲の人やクルマなどへ、より具体的に意志を示すディスプレイともなり、この機能は将来、自動運転が実現した際にも役立っていくでしょう。
車内に入ればダッシュボードの左右いっぱいにモニターが広がり、多彩なコンテンツが展開されます。映画や音楽はもちろん、オンラインゲームでは自宅で楽しんだ続きを車内で継続できるほか、出先で様々な人たちと対戦して楽しむこともできます。
そして、カーナビゲーションでは単にサーバーから提供された情報だけでなく、ユーザー同士のコミュニティによって提供された情報も展開する可能性もあるということです。これによって従来のカーナビではあり得なかった新しい活用方法が生まれるというわけです。
もちろん、これらはすべてコネクテッドの実現によって可能となるもので、そこにはソニーがスマートフォンで培った5Gの技術も展開されるでしょう。
つまり、SDV+オープン化がより最先端な“ガジェットの世界”を提供し、SONYファンの心を鷲掴みにするアフィーラならではの高付加価値車を提供していく――「アフィーラ共創プログラム」はそんなSHMの強い意志が反映されたものと言っていいでしょう。
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