もはや意地? ロシア「戦闘機失ったらまた作ればOK」Su-35Sさらに新造

生産体制は健在。

失った数を超えるSu-35Sを軍へ納入

 ロシアの国営企業であるロステック傘下の統一航空機製造会社(UAC)は、2023年10月24日、ロシア極東のコムソモリスク・ナ・アムーレにあるガガーリン航空工場で生産されたSu-35Sの新しいパッチを、ロシア航空宇宙軍に納入したと同国の国営メディアである「タス通信」が報じました。

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ロシア空軍に納入されたSu-35S(画像:UAC)。

 ロステックのウラジミール・アルチャコフ副CEOは、「我が国の航空機メーカーは戦闘機の展開を順調に進めている」とロシア国内に航空機産業の健在ぶりをアピールし、「Su-35Sは適時納入しておりこれが今年最後の航空機納入ではない」と強調しました。

 UACは2023年に入って、ロシア軍に6、7、8月にも新規の機体を納入したとみられています。正確な機数はロシア側では明かしていませんが、西側のメディアの予測によると、10月時点で8機程度となっています。西側諸国の精密機器の輸出を禁じる制裁が続いているものの、生産能力は未だに維持しています。

 同機はSu-27の発展型であり、多用途の任務に対応できるマルチロール機となっています。ロシアは2022年の2月から始まったウクライナ侵攻では、同機を温存しており殆ど前線へ投入していませんが、それでも計5機を失ったと推定されています。

【了】

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