自家用機で来てOK!「米軍横田基地」知られざる重要会議に出席 関東上空の“交通統制” 行っている現場は?

アメリカ空軍の横田基地が定期的に行っている航空安全会議が、新型コロナの影響で4年ぶりに開催されました。一般的にはほとんど知られていないミーティングですが、一体どんなことを行っているのでしょうか。

自家用機で横田基地を離着陸するレア体験も

 また気温も少し肌寒いくらいの低い温度が維持されています。これは使われている大量の電子機器類の故障率を下げるために有効とのハナシでした。ここで実際の運用状況を肌身で感じ、照度も気温も安全優先のために低く抑えられていることを体感することができました。

 レーダー管制室では、計器飛行を行う航空機が使用する航路や高度などの指示を離陸前に出す「クリアランス・デリバリー」と呼ばれる業務も行っています。横田基地では、基地を飛び立つ航空機へのクリアランス・デリバリー業務に加え、調布空港を発着する新中央航空の離島便へのクリアランス・デリバリー業務も行っています。

Large 20231119 01
横田基地に着陸した航空安全会議の参加者操縦による自家用軽飛行機(画像:アメリカ空軍横田基地)。

 今回、横田基地で開催された航空安全会議は午前中のセッションミーティングに始まり、午後は見学など盛りだくさんの内容でしたが、この会議の最大の特徴は、参加目的の航空機には着陸許可が出ることです。今回はモーターグライダー1機を含め総数14機が着陸を許可されました。アメリカ軍基地に日本の自家用機の着陸が許可されることはとても異例なことですが、この特別な配慮には横田空域の航空安全を最優先するアメリカ空軍の並々ならぬ意気込みが感じられます。

 過去には横田基地のように、レーダー管制空域を運用しているアメリカ海兵隊岩国基地においても航空安全会議が行われていました。その際にも参加者の航空機は着陸を許可されました。

 このような内容の航空安全会議は在日米軍基地だけで開催されてきましたが、今までに行われてきた航空安全会議を参考にして、レーダーサービスを提供する自衛隊基地においても同様な内容で航空安全会議が行われれば、理解促進を図るという観点で大きな意義があるのではないかと筆者(細谷泰正:航空評論家/元AOPA JAPAN理事)は考えています。

【了】

【一般人は原則入れません!】これが「横田空域」を管制するレーダー管制室の内部です(写真)

Writer:

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス