右折待ち車を「右から追い越していく」のが日常――名古屋の珍道路を走ってみた

最後は「片側2車線」に

 基幹バスレーンはしばしば「わかりにくい」「初見殺し」といった声が聞かれます。実際に走ってみると、右側を走行していて“うっかり”基幹バスレーンに入ってしまうこともありました。

 カラー舗装に従って進むと、一瞬、反対車線のクルマとすぐ近くで“ご対面”します。その後、もとの車線へ戻るカラー舗装がクイッと曲がる箇所は、けっこう急なハンドルさばきが必要ですが、前車は何食わぬ様子で普通に走行していました。ここでカラー舗装に従わず、誤って反対側のバスレーンに入ったという事例も過去にはあります。

 片側3車線区間では、基幹バスレーンを走る一般車はそこまで多くない印象でしたが、引山バスターミナル付近になると片側2車線に狭まり、右側が基幹バスレーンになります。交通量の多い時間帯では多くのクルマが基幹バスレーンを走っていますが、慣れない人は、カラー舗装や誘導の矢印、そして交差点の信号にしっかり従って走る必要がありそうです。

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停留所に停まる基幹バス(乗りものニュース編集部撮影)。

 引山バスターミナルの先の引山交差点では、道路の中央の半地下部に高速道路が通る名古屋環状2号線(名二環)と交わり、右折するとすぐに引山ICがあります。このため基幹バスレーンのある出来町通は高速道路のアクセスも担っており、それなりの交通量です。

【了】

【一体どんな構造!?】これが名古屋の初見殺し「基幹バスレーン」です(地図/写真)

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コメント

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1件のコメント

  1. これは「追い越し」ではなく「追い抜き」ですね。
    そして、「いつものように通行帯違反で右車線で直進!」ではしっているのでないなら、初見殺しではまることもない。普通に走行車線をはしっていれば、なんてこともない道ですね。
    人間よりサルに近い知能のため、本能のまますぐ右車線をはしるとはまるのでしょうけど。