右折待ち車を「右から追い越していく」のが日常――名古屋の珍道路を走ってみた

右折レーンの右側に「直進レーン」がある道路――そこでは、右折信号を待っているクルマを、右から直進車が追い越していく様子が普通に見られました。名古屋ならではの道路を体験してみました。

対向車とあわや、ごっちんこ!? 名古屋名物「基幹バスレーン」

 右折待ち車を「右から追い越していく」、そんな光景が日常的に見られる道路が名古屋にあります。そこでは、右折レーンの右側に「直進レーン」が存在。全国でも名古屋にしか見られないであろう構造です。

Large 20231126 01
出来町通。右折レーンの右側が直進の基幹バスレーン(乗りものニュース編集部撮影)。

 この道路は路線バスのためにできたもの。名古屋市営バスと名鉄バスが運行する「基幹バス」と呼ばれる系統が走るバスレーンがある道路です。その基幹バスレーンがある通りの一つ「出来町通」では、基幹バスレーンが市役所付近から東へ、引山バスターミナルまで8km以上にわたって続きます。

 一般的なバスレーンは左側ですが、この通りでは一番右側が基幹バスレーンで、路面電車の停留所のように道路の中央付近の“島”がバス停となっています。

 電車ならば両側にドアがついているため、島の左側につけられますが、国産バスのドアは左側のみ。このため、バスレーンは交差点部などで反対車線側に一部食い込むかのように引かれており、バスが島の左側に付けられるようになっています。カラー舗装で区別されたバスレーンは、交差点からクイッと曲げられており、もとの車線に合流するようになっています。

 こうした特徴から、片側3車線区間の交差点では左折/直進/右折レーンの右側に基幹バスの直進レーンがあるといった構造が見られます。さらに、この基幹バスレーンはバス専用となる一部時間帯を除き、一般車も通行が可能。このため「右折信号を待つクルマを、右から直進車が追い越す」という光景が普通に見られるのです。

 こうした特殊な構造は1980年代、バスの高速・高密度運行のため、路上駐車車両や左折車、道路外の駐車場などからの流入車の影響を受けずに定時性を確保する目的で考案されたもの。地域では、40年以上にわたって馴染んでいる方式なのです。

【一体どんな構造!?】これが名古屋の初見殺し「基幹バスレーン」です(地図/写真)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. これは「追い越し」ではなく「追い抜き」ですね。

    そして、「いつものように通行帯違反で右車線で直進!」ではしっているのでないなら、初見殺しではまることもない。普通に走行車線をはしっていれば、なんてこともない道ですね。

    人間よりサルに近い知能のため、本能のまますぐ右車線をはしるとはまるのでしょうけど。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス