“とある日本の電磁砲!?” 自衛隊向け「レールガン」射撃 フルバージョンで公開! 防衛装備庁

2016年に始まった研究試作から洋上射撃まで一挙に見られます!

搭載するのは自衛隊艦船以外にも

 防衛装備庁は2023年12月1日(金)、研究に取り組んできたレールガンの射撃試験の様子を、公式YouTubeチャンネル「防衛装備庁公式チャンネル(ATLA Official Channel)」において、フルバージョンで公開しました。

 この動画は「防衛装備庁の研究開発事業の進捗(ATLA R&D Projects Progress in FY2023)」と名付けられたもので、すでに公開済みであった動画に加えて新たなシーンやCGによる解説箇所なども追加、よりわかりやすくしたものです。

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レールガンを搭載した装輪自走砲のイメージ(画像:防衛装備庁の公式動画より)。

 レールガンは、電気エネルギーで弾丸を放つ砲のことで、「電磁砲」とも呼ばれます。火薬を使う従来の砲よりも、弾丸の初速を大幅に向上させることが可能。弾丸が小さく、探知されにくい利点もあります。SF作品でお馴染みの兵器ですが、防衛装備庁は既に研究用の試作レールガンを製造しています。

 2022年12月に公開された「防衛力整備計画」では、今後もレールガンに関する研究を継続することが明記され、来年度予算の概算要求にも研究費として238億円が計上されました。

 レールガンは、これまでの兵器では対処が難しい「極超音速誘導弾」などに対する防空や、艦艇や地上目標に対して回避が困難な打撃手段として使われる見通しです。そのため、今回、防衛装備庁が公開した動画でも将来の用途を示すシーンでは、艦艇に搭載したタイプや装輪自走砲タイプ、ミサイルを撃ち落とす様子などが収録されていました。

【了】

【専用弾のアップも】自走砲や護衛艦の主砲になってる! レールガン実用化後のイメージ

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