「戦艦は時代遅れ」を決定的にした「事件」とは? 「沈むはずがない」無敵の存在を過去の遺物にした日本海軍

1941年12月10日に発生した「マレー沖海戦」でイギリス東洋艦隊の最新鋭戦艦だった「プリンス・オブ・ウェールズ」が“航行中”に日本海軍機によって沈められました。これは戦史において大きな転換点になりました。

作戦開始前は日本海軍も大損害を覚悟だった!?

 この行動に対し、日本海軍は急きょかき集めた九六式陸上攻撃機、一式陸上攻撃機からなる航空戦力のみで「プリンス・オブ・ウェールズ」を中核とした艦隊を攻撃することを決断します。

 航行中の戦艦を沈めることが不可能という信仰のようなものはもちろん日本海軍にもあり、当初は山本五十六連合艦隊司令長官ですら、運よく「レパルス」は沈められたとしても、「プリンス・オブ・ウェールズ」は大破が精一杯だろうと予想していたそうです。

 それもそのはず、開戦前の研究では、航空機は戦艦の防空砲火を受けながら戦った場合、参加兵力の6割の損耗は覚悟しなければ戦果が出ないという報告もあったそうで、当時の日本海軍陸攻隊の人たちはもちろんその報告も知っている状態でした。それでも決死の覚悟で戦いに挑んだという訳です。

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「プリンス・オブ・ウェールズ」「レパルス」の攻撃を担当した一式陸攻(画像:パブリックドメイン)。

 しかし、戦闘が始まると、ベトナムのサイゴン基地とツドウム基地を飛び立った九六式陸上攻撃機、一式陸上攻撃機の合計85機は、水平爆撃と魚雷による攻撃で英国の誇る大型戦艦2隻をわずか3時間で沈めてしまいます。

【ど、どうなってるんだ!?】海面スレスレを飛行し魚雷攻撃を仕掛ける一式陸攻(写真)

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