やっててよかった!高速道路の「耐震補強」能登地震でも迅速復旧 ただ“進捗遅れ”指摘で岐路に

能登半島地震では高速道路にも各所に被害を及ぼしましたが、翌日には復旧しました。近年進められていた耐震補強が奏功した形です。ただ、その耐震補強事業があまり進んでいないとの指摘を受け、NEXCO3社が対策をまとめました。

とりあえず倒れない。でも、その先が進んでいない?

 これまで耐震補強は段階的に行われています。その第一段階となる「落橋・倒壊を防止するために必要な対策(耐震性能3)」は、約1万7600ある対象橋梁全てで完了済み。そのうえで、段差やズレの発生まで防止する「橋としての機能を速やかに回復させるために必要な耐震対策(耐震性能2)」は、全体の77%で完了しているそうです。

 会計監査院が指摘しているのは、2016年の熊本地震発生時において耐震補強2が未完了だった4454橋のうち、それ以降に対策完了となったものが約1割しかない、ということだそうです。未完了の橋梁数は2022年度末時点で4005橋となっています。

 残っているのは、施工条件の厳しい箇所が多く、入札の不調や関係機関との協議などで時間がかかっている側面があるといいます。

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耐震補強の例(画像:NEXCO西日本)。

 会議では事業を加速させる対策も打ち出されました。これまでは、効率性の観点から上下線同時に施工するのを基本としていたところ、「上下線ともに通行不能」になるリスクを早期に解消することを優先し、上下線どちらかを先行すること。また開通後に4車線化された路線では、上下どちらかが新しい設計で耐震性能2を確保していれば、もう一方は補強時期を見直すなど、暫定的な整備手法を導入して進めることなどが確認されました。

 この方法により、まず大規模地震発生確立が26%以上の地域については、2030年度末までに地震時のミッシングリンク(分断)解消を目指す、それ以外の地域では、2038年度頃までに進めるということです。

【了】

【橋脚高すぎます!!】耐震補強がめちゃくちゃ難しい例(画像)

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