「あれは…ミッキーマウス!?」ドイツ兵がそう呼んだソ連戦車とは? “ミッキー状態”で走っていたワケ

2024年1月1日、「ミッキーマウス」の初登場作品である『蒸気船ウィリー』の著作権が切れました。それとは話が変わりますが、実はかつて、同キャラのあだ名で呼ばれた戦車が2車種ありました。

ソ連兵の習慣もあだ名が広まる原因だった?

 実はBT-7、T-34/76ともに、全ての車両が「ミッキーマウス」と呼ばれているわけではありません。BT-7は独ソ戦以前の1939年5月に発生したノモンハン事件で、日本軍と戦っていましたが、初期型のため、ハッチが四角形の車両がメインだったといわれています。

 しかし、ドイツと戦ったBT-7は一部の設計を変更した1937年製か、動力をガソリンからディーゼルエンジンに変更したBT-7Mだったため、砲塔の形状が戦車長兼砲手用と装填手用で別々の円形ハッチ分かれているタイプとなっています。この2タイプの車両は砲塔の防弾性強化のために側面装甲が15度傾斜した円錐型になっており、それに伴いハッチも円形にデザイン変更されていました。

 T34/76の方も1941年に登場した当初は、砲塔上面の大きな1枚ハッチを搭載したタイプでした。しかし、このハッチが大型すぎて重く、脱出が困難であるという理由で1942年生産型から改められ、BT-7のような戦車長兼砲手用と装填手用ふたつの円形ハッチが砲塔に配置されたタイプとなり、両方を開けた状態にすると、ネズミの耳のように見える形状となりました。

 また、このあだ名が広まった理由としては当時、ソ連戦車兵がとった習慣の影響もあったようです。

 ソ連の戦車兵は、移動中に換気のためハッチを常に開けており、戦闘地域でも、被弾時に閉じ込められないようにと、対戦車戦の場合はハッチの開けっ放しを好む兵も多かったといいます。そのため、ドイツ兵が頻繁に“耳つき”の状態を見ることで、「ミッキーマウス」のあだ名が広まったというわけです。

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重いと不評だった1941年型のハッチ(画像:パブリックドメイン)。

 ちなみに、「ミッキーマウス」は戦前から既に人気キャラクターとなっており、日本では1930年代からミッキーマウスが描かれた年賀状などもあったそうです。ドイツでも、もちろん人気があり、第二次大戦中にドイツ空軍戦闘機隊総監となるアドルフ・ガーランドは、自身の戦闘機にスペイン内戦時代から「ミッキーマウス」を描きそれをパーソナルマークにしていたといわれています。

【了】

【すげえ、確かにミッキーマウスだ!】これがハッチを開けた状態のT-34/76です(写真)

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ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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