エアバスの「見た目も中身も異形すぎる4種の旅客機」どこまで進んだ? 受入れ準備も着々か

エアバスが2035年の実用化を目指し、世界初という水素動力旅客機開発プロジェクト「ZEROe」を進めています。異形のモデルもある4種の開発計画は、どのくらい進んでいるのでしょうか。

「エイデザイン」や「完全電動」も?

●「ブレンデッドウィングボディ」タイプ

「ターボファン」タイプと同じく、2つの水素ターボファン・エンジンにより推進するものの、エイのような胴体形状をもつ「ブレンデッド・ウィング・ボディデザイン」を採用することで、水素の貯蔵や供給方法、客室レイアウトの幅広い選択を可能にする。液体水素の貯蔵タンクは、翼の下に設置。乗客数は最大200人で、航続距離は2000海里(約3700km)程度。

●「完全電気コンセプト」タイプ

プロペラ推進の旅客機モデルであるものの、駆動方式に燃料電池を採用し、水素を発電用に利用し推進用の電気を得る。推進装置は6基搭載し、整備作業の効率化などの目的で取り外し可能な機構を採用している。各ポッドは連動せずに個々で独立して動く、いわゆるスタンドアローン式で、それぞれが電動機、燃料電池、エレクトロニクスシステム、液体水素タンク、冷却システムなどで構成。乗客数は最大100人で、航続距離は1000海里(約1850km)程度。

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空港での ZEROe「ターボプロップ」型のイメージ(画像:エアバス)。

 これら「ZEROe」シリーズの実用化においては、機体側だけではなく、空港側の設備を整えることも必要になります。

 エアバスではフランス、ドイツ、イタリア、そして日本など10か国とパートナー契約を結び、低炭素な空港運営の研究活性化などを目的とした「空港における水素ハブ」プログラムを開始し、2024年1月現在で63空港が参加しているそう。さらに同月にはアビノール、SAS、スウェーデンビアなどと、スウェーデン・ノルウェーの空港における水素インフラの実現可能性を調査するための覚書(MoU)を締結しています。

【了】

【画像】全部形すごい! エアバスの「4種の異形機」をイッキ見

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